
今話題のオフィスのトレンドを紹介します。人々の考え方が変わりつつある現在、働き方が大きく変わろうとしています。
会社員として働いているあなたのオフィスは豊かな働き方ができているでしょうか?
今後のオフィス、職場の未来をご紹介します。
コロナ禍で見えた課題
2020年コロナウイルスの流行により、人々の働き方が大きく変わりました。それに伴い、考え方も変わり、オフィスが大きく変わろうとしています。
そこで出た大きな課題が以下の通りです。
- 固定席と、デスクトップのPCが支給されたが、それでは次席以外で仕事ができない。
- 会社には自分のデスクと会議室しかなく、分散して仕事ができない。
- 密度や換気を考えると閉鎖された空間。会議室が使いにくい。
- WEB会議が進んでいるものの、適した場所がなく様々な人の声で混乱してしまう。
- 在宅勤務になったが、家が仕事に適しておらず姿勢や身体がつらい。
- 在宅勤務が増え、社内での会話や組織としての意識が薄まった。
これらの課題から、総じて言えることは、
「柔軟で可変性の高い様々な状況に対応できる万能型オフィスを」
ということになると思います。
オフィスに求められること
今までのオフィスで最も重視されていたことは、
「効率的な作業の場」
今はそれだけでなく、社内だけでなく外部も含めたコミュニケーションを通して
「新たな発想を生み出す場所」
としての役割が重要になってきます。
コロナ禍で人々のコミュニケーションが減り、会社としての立場が希薄となっている時こそ会社らしさを感じ、仲間とのつながりを強めることが今後の企業としての必要な要素であると多くの方が気づかされたはずです。
オフィスのトレンドワード8!
ABW(エービーダブリュー)
『時間』と『場所』を自由に選べる働き方
Activity Based Workingを略してABWと言います。オフィス内に様々なワークスペースを用意することや、自宅やカフェや街中のコワーキングスペースなども働く場所としての選択肢になります。1人1人のワーカーが心地よく、自分の能力を最大限に発揮できることで、知的生産性を高める効果が期待できます。
BCP(ビーシーピー)
非常時でもビジネスを継続もしくは早期復旧させる計画
Business Continuity Planを略してBCPと言います。自然災害やパンデミックなどの非常時に対して、緊急対策本部の設置や食料や道具の備蓄、非常用電源・通信を備えるとともに感染症発生時などのオフィスの運用ルールを予め定めておきます。
平常時からテレワークに対応できるように準備をしておいたり、事業継続についてのコミュニケーションをとっておく必要があります。また、事業の中断による被害を最小限に抑える経営マネジメントのことをBCMと呼びます。
健康経営
経営者が社員の健康管理を経営課題として取り組むこと
企業の社員の身体はもちろん、メンタル面の管理、増進を考えることを言います。社員が健康でいてくれることで、企業が負担する医療費が減るだけでなく一人一人が健やかに働くことができ、パフォーマンス向上も図ることができます。生産性や創造性が上がることで、企業の売り上げやイメージアップなど、様々な効果が得られます。
心理的安全性
『チームの中で安心して詩文を出せる』と思えている状態を表す心理学の用語
2016年にグーグル社が『心理的安全性の高いチームは生産性が高い』という報告を発表しました。チームの中でメンバーが安心して発言し、生産性につなげるには、ICTでつながる仕組みとともに、雑談を促すオフィスのレイアウトやゾーニング、交流の生まれやすいカフェスペースなど、空間づくりからの視点が大事になります。
オフィスラウンジ
働く人がモードや気分に合わせて機能的に働けるラウンジ空間
執務エリアや会議室とは異なり、気分や作業内容に合わせて働くことができる場所です。ゆったりできるデザインで、個人ワークや打合せ、WEB会議という業務に加えて、昼食や勉強会など様々なイベントに利用できます。快適に働くことのできる新たなコミュニケーションの場として注目されています。
オープンイノベーション
組織内部のイノベーションを促進するために、外部と積極的に交流
新しいことを始める際に、外部から技術やアイディアを募集して、今までにない価値を見出すこと。自社だけでは浮かばなかったアイディアや発見を提案してもらうことで、従来の枠組みを超えた新たなビジネスのきっかけとなります。自社の技術などもオープンにするため、社内のセキュリティを確保しつつ、外部と交流できる空間が大切です。
座りすぎ問題
長時間座ることで、生活習慣病などの健康リスク増加
オフィスワーカーのほとんどが1日中座っていることがほとんどでしょう。
日本人が1日に座っている時間はなんと、世界一です。長時間着席することは死亡のリスクをどんどん高めていきます。座りすぎを防止するために立ち仕事をしたり、コピー機などの共用部まで移動するなど、歩くための工夫をすることも大切です。立ったまま作業ができるデスクや、座ったままでも運動効果のあるチェアなどもおすすめです。
バイオフィリックデザイン
建物の中に、自然や自然を模した要素を取り入れる
人は先天的に自然との触れ合いを求める生き物です。その本能を「バイオフォリア」といいます。植物や自然の香り、音や自然素材を使った家具や壁、自然の風景を彷彿とさせるインテリアデザインを取り込みます。ストレスの軽減が期待され、今後のオフィスでも多くが採用しています。
最後に
今あなたの働いている職場は働きやすい環境でしょうか?また、転職を考えている方は、このような環境が整っているでしょうか?
今このような時代となり、働き方も多様化しています。多くの企業でいろいろな取り組みが行われており、一昔前の働き方をしている企業は時代の波に取り残されてしまいます。
そのようなことがないように、会社は社員を第一に想い、みんなが活躍できる場所を提供していくべきだと思います。
ご覧いただきありがとうございました。