一級建築士や二級建築士や木造建築士など、建築家といっても様々な種類がありますが、一番難易度の高い一級建築士。
通う学校によってルートは異なるため、建築士の資格を取るための様々なルートをご紹介します。もっとも早く取るためにするべきことがわかります。
※取得単位などでも異なるため、受験の際には自身での確認が必要になります。

建築士ってどんな資格?
一級建築士は、国土交通大臣からの認可を受ける国家資格のひとつです。
木造建築士、二級建築士などもありますが、一級建築士は、建築の制限なくなんでも設計することができます。
一級建築士には、設備設計一級建築士や構造設計一級建築士といった専門的な資格もあります。
試験の難易度としては、一級建築士学科試験は合格率約20%、製図試験は合格率約40%になっています。
非常に難関な試験で、総合合格率は10%前後となっています。
中学卒業後に一級建築士になるには
普通の中学を卒業したあなたは、まず二級建築士、もしくは建築設備士を取得する必要があります。
最短で取得できる方法は、二級建築士を取得してから一級建築士に挑戦するルートです。
◯二級建築士の場合
二級建築士の資格を得るにはまず、7年の実務経験が必要です。
ただし、注意が必要です。合格後に4年の実務経験がないと二級建築士の資格は手に入れることはできません。
2年の実務後、晴れて2級建築士の仲間入りですが、一級建築士の受験資格を得るためには、さらに4年の実務経験を積むことが必要になります。
◯建築設備士の場合
建築設備士の資格は、卒業後9年の実務経験が必要になります。
建築設備士取得後は、4年の実務経験を積むことで一級建築士の受験資格を得ることができます。
普通高校卒業後に一級建築士になるには
普通の高校を卒業したあなたも、まずは二級建築士、もしくは建築設備士を取得する必要があります。
こちらも同じく最短で取得できる方法は、二級建築士を取得してから一級建築士に挑戦するルートです。
◯二級建築士の場合
二級建築士の資格は、卒業後すぐに受験可能になります。
ただし、こちらも注意が必要です。合格後に2年の実務経験がないと二級建築士の資格は手に入れることはできません。
2年の実務後、晴れて2級建築士の仲間入りですが、一級建築士の受験資格を得るためには、さらに4年の実務経験を積むことが必要になります。
◯建築設備士の場合
建築設備士の資格は、卒業後6年の実務経験が必要になります。
建築設備士取得後は、4年の実務経験を積むことで一級建築士の受験資格を得ることができます。
中学卒業と比べると実務経験の年数が少なく済みます。
専門学校や高専など卒業後に一級建築士になるには
専門学校や高専などを卒業したあなたは、比較的簡単に一級建築士を目指すことができます。
卒業後すぐに一級建築士の資格を得ることができます。
合格後は4年間の実務経験を経て、一級建築士になることができます。
ちなみに、二級建築士も卒業後にすぐに受験資格を得ることができ、実務経験なしで取得可能です。
大学卒業後に一級建築士になるには
大学によって異なりますが、基本的にはすべて卒業後に受験資格を得ることができます。
合格後から資格取得までに実務経験の期間がことなり、
- 二年制短大の場合、実務経験4年
- 三年制短大の場合、実務経験3年
- 四年制大学の場合、実務経験2年
となっています。
大学院卒業後に一級建築士になるには
大学院卒業後は、もちろんすぐに受験可能です。
合格後、実務経験が必要ですが、在学中のインターンの単位数でその実務経験の期間が変わってきます。
- インターン0単位の場合、実務経験2年
- インターン4単位の場合、実務経験1年
- インターン14単位の場合、実務経験なしですぐ登録可能
となっています。
いまでは、大学卒業時に受験資格が得られるため、大学院に進学して学業とともに資格に挑むという学生も多くいます。
どうしても、社会に出ると仕事と両立することになるので、在学中に挑むことができるのは、大学院生の大きなメリットになります。
最後に
いかがでしたか。
一級建築士は上級の資格のため、受験資格を得るためにも実務経験や学歴が必要になってきます。
ただ、中卒でも高卒でも建築の職に携わることが長ければ受験資格を得ることができることがわかったと思います。
これを見ている方の多くは一級建築士の資格が目標だと思っているかと思い亜mすが、建築家は施主のためを想って建物を設計すること、人々の生活を豊かにすることが第一の目標だと思っています。そのためには、一級建築士を取得した後も様々な勉強や経験が必要になっていきます。
資格取得後も、建築を好きでいられ、常に設計士としての自覚を持てる方が一級建築士に向いていると思います。
ご覧いただきありがとうございました。